イカキングで有名な能登町小木「イカの駅つくモール」に行ってみた。
とも旗祭りで使用された題字がイカ漁展示コーナーに掲げられていた。
漁魂籠重紙
(りょうこん、かさねるかみにこめる)
等々。
店員に聞いた。
言葉は誰が考えるのか?
「少年団」のみで全部作業するのか?
「私は小木在住ですけど、よく分かりませんね」
小木在住、60代の漁師に聞くと、
「小木中学校の先生が考える。3つ程考えて中学生に選ばせる。作業はオラみたいなヒマな年寄りが手伝う。基本的に毎年替える」
やはりきちんと漢文の素養のある人が考えている。
寺家では、例えば下出なら故泉昇先生が考えていた。
①膽如甕
②籠飛翔
③観盛禮
皆さんは読めるでしょうか?
正解の前に、間違い例を書く。
①は、そもそも漢字が難し過ぎて全く読めない人が多い。
②は、「りゅうひしょう」「ひしょうのりゅう」
と読む人が多いが、そもそも一文字目は、「りゅう」ではなく、「かご」である。
③「かんせいれい」が一般的になってしまったが、本来は違う。
今では、更に間違いがヒドくなり、「せいれいかん」と全く意味不明な読み方をする人も(一部ではあるが)現れた。
正解は、(念の為、泉雅博先生に確認した)
膽如甕(たん、かめのごとし)
籠飛翔(かごひしょう)
観盛禮(せいれいをみる)
特別難しくはない。
ちょっと考えれば誰でも読める。
かつて、戦前生まれの人達は、小学校も卒業していない人が多かった。
それでも漢文を読めた。
戦後生まれの人は、最低でも中学校は全員卒業しているにもかかわらず、読めない人が多い。
読めないどころか、開き直って、「難しい」ことが「悪」で、「分かりやすい」ことが「善」という世の中になってしまった。
合併したら「三崎小学校」ではなく、「みさき小学校」になってしまった。
「ひらがな」が【正しい】のなら、
そのうち、「須須神社」が、「すずじんじゃ」になるのだろうか?
神様はどうお思いになるだろう。
Comments