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「能登の花ヨメ」から未来の祭りを考える

平成20年(2008)公開された「能登の花ヨメ」は、三崎町小泊で、キリコシーンの撮影が行われた。


見学に行った。トイレ待ちをしていたら、偶然、泉ピン子さんと出会った。

特に何かをしたというわけでは無かったが、

「お世話になっております」と深々と頭を下げられた。

「頑張って下さい」と答えた。

非常に体調が悪そうだった。やっとやっとという風だった。それでも休憩時、役に出て来る「ムー」という犬に話しかけていた。


撮影終了後、そのうち「泉ピン子入院」というニュースが流れるのかと心配していたが、

映画を観て気付いた。

単に「演技」だった。




映画は、都会から嫁に来た若い女性が、廃れていたキリコ祭りを復活させるストーリーである。


違和感を感じた点は2つある。

 

移住者である若い女性の積極性

市役所主導


祭り寄合で、嫁に来た「若い女性移住者」が堂々と発言している。

現状、寺家に嫁に来た「若い女性」が、寄合で堂々と発言するのを見たことがない。

発言しても、寺家の口うるさい人達が、素直に言いなりになると思えない。

そもそも、若い女性は祭り寄合に来ない。


近年、珠洲市に移住者は多い。

寺家に「結婚」以外で移住した人は、現在いないと思うが、今後増えるかもしれない。

映画を見た当時は、非現実的に感じたが、未来のキリコ祭りを予言した映画だったのかもしれない。

うかうかしてられない。


もう一つ、気になったのは、神社ではなく、市役所主導で祭りが行われている点。


金沢の「百万石まつり」のように、神事ではなかった。


だが、あと30年程経って、令和も終わりかける頃、

祭りは、

「まつり」になり、

女性主導

移住者主導

市役所主導でしか存続出来なくなる、かもしれない。


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