ある年の正月、
神様の元へ動物たちは挨拶に行った。
歩みののろいウシは、夜のうちに出発した。ウシは一番になるはずだったが、背中に乗っていたネズミが飛び下り駆け込んだので、
ちゃっかりしたネズミが一番。
前もって準備していたウシが二番になった。
イノシシはビリだった。なぜか?
イノシシは足は短いが足は早い。
気は小さいが頭はいい。
「もののけ姫」でも山の神として描かれている。
本当は一番だった。
一番だったが勢いが付き過ぎて、神様の横を通り過ぎてしまった。
過ぎてから「あああー」と気付いたがなかなか止まれない。
再び走り始めたが、また夢中になり過ぎて周りが見えない。また通り過ぎた。
そんなことを繰り返しているうち、ビリになった。
こうして、干支が決まった。
中国の干支には、イノシシはいない。ブタである。
つまり、ねーうしとらうー、・・・・さるとりいぬブー、である。
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