梅雨明けと同時に、颯爽と寺家にやって来た「すずちゃん」ではあったが、いつも単独行動だった。
サービス精神旺盛で、子供の膝を鼻でツンツン突いて夏休みの思い出作りに一役買ってはいたが、どこか寂しげだった。
昨日、盆の海水浴客がいなくなると、「寄り道パーキング寺家」から離れた。
タイミング悪く、調査に来た水族館職員も会えなかった。
どこに行ったか。
漁師によると、
姫島から山伏山にかけての「かいまわし」に居たらしい。
なんとなんと、、
7、8頭のファミリーだったという。
知り合いの漁師を発見すると、「すずちゃん」単独で追いかけて来たというが、
やはり、妻子の手前、すぐ戻って行ったという。
「かいまわし」は、
神代、三崎権現が天から降臨した場所であり、「すずちゃん」大出世の海でもある。
天の時、地の利を捉えた「すずちゃん」が、百獣の王「獅子」を制した伝説が残る。
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