昭和末期、須須守護神太鼓を復活させた立役者の一人、下出岩坂鋭(さとし)家で保管されていた口上文の全文である。
『約二千前、第十代崇神天皇の頃創建された須須神社は、天津日高彦穂瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命の御夫婦の大神と美穂須須美命を祀り、「三崎権現」「須須大明神」と尊崇されてきた。
又全国で八万社近くあるといわれる神社の中で伊勢神宮を中心として東北の鬼門をあずかり日本海の守護神、縁結びの神と信仰され災難除けの御神徳あらたかな、御社である。
そうした古い歴史と共に古代より受け継がれてきた太鼓があった。
天照大神より三種の神器を賜った三体の神々とその家来である獅子と海豚が枹にもちかえ一心不乱に打ち鳴らす事により、人々の苦しみや悲しみを打ち払い生活の安定と繁栄を守ったという。
これを須須守護神太鼓という』
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