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キリコにドラえもんの絵を描く

昭和末期まで、気の利いたお祖父さんは、孫の為、キリコを造ってくれた。


そんな家が何軒もあった。


前後2人で持てるくらいの大きさである。

キリコ本体も絵も字も、全てお祖父さんが一人で造ってくれた。

昔の人は器用だった。



絵は当時の子供の好きそうな、例えば「ドラえもん」が描かれていた。


個人的なキリコなので、絵は何を描いても許される。


だが、本祭りのキリコに、ドラえもんの絵を描くのは、間違っている。


現状、キリコ絵としてアニメを描くような馬鹿な組は、寺家には存在しない。


だが、神道の本義を無視して祭りがイベント化するならば、

「カッコイイ」

「人気がある」

そんな価値観のみを重視する傾向が続くなら、


令和の終わり頃には、キリコ絵として「鬼滅の刃」を掲げる組が出て来るかもしれない。




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